2017.04 炊き込みご飯

炊き込みご飯    

日本の食事は永年、米飯が主食、そして一汁一菜という構成でした。

江戸時代以来、白米のご飯は憧れの的で、日露戦争の時などは兵隊に行けば「白い飯が食える」という憧れも強かったようです。 

しかし、白米中心の食事の結果、脚気にかかる兵士が続出、敵の弾に当たって死ぬより脚気で死ぬ方が多いと言われるような惨状を招いた事は以前、このエッセイで書いた事があります。 

今やそのご飯も主食の座が危うい状態です。 

 いかりじろうもご飯(米飯)は大好きですが、糖質過多が気になりあまり食べません。 

ところが最近慣れぬ手つきで作っているのが「炊き込みご飯」です。 きっかけはインターネットの料理紹介サイト。 そのサイトで「サバ缶を入れるだけ」という簡単な作り方を知りました。 

お米2合にサバ缶一つと出汁少々、更に切り昆布、きくらげ、あるいは納豆などを好みで入れます。 サバ缶は水煮、味噌煮、味付けなど、何を使っても美味です。 更に魚肉ソーセージを23本一緒に炊き込むとこれが(魚大好きのいかりじろうには)格好の酒のツマミになり、酒飲みには便利というか大変好都合です(笑) 炊き込みご飯ひとつで主食、副食、ツマミまで一度に賄おうという超横着発想です。 

今や一汁一菜あるいは一汁三菜という基本的な和食の形は崩れて、主食、副食、スープまで一緒に盛り付けるいわゆるワンディッシュ化が進んでいるそうです。 皿やお椀など食器の数も減り洗う手間が省けるのも魅力だそうです。 いかにも忙しい現代人の食事風景ですが、少し淋しい気もします。 

 いかりじろうは忙しいから、食器を洗うのが面倒だから「炊き込みごはん」を作る訳ではありません。 ご飯は大好きですが白いご飯のままでは糖質過多になってしまうので、いろいろ炊き込む事で美味しく、更に栄養も豊かにすることが目的です。 

有名なフランスの農学者ジョセフ・クラッツマンは、1970年(昭和45年)頃の日本人の食事を栄養学的見地からすれば理想的だと評したそうです。 

食事の欧米化で日本人の体格も良くなり、国民病と言われた結核も大きく減少しましたが、いわゆる生活習慣病が増えています。 時には日本の食事の基本である「一汁一菜」の良さを思い出したいものです。

 

編集後記

花粉症の猫外出を控へけり     伊藤稔代

人間も大変、猫も大変のようです!