コラーゲンの人気が大いに盛り上がっているようです。 コラーゲンと言うのは繊維状のタンパク質で我々の身体の構造的な部分血管、ヒフ、筋肉などを形作っています。 そのコラーゲンはタンパク質とビタミンCで体内で合成されます。 化粧品としてヒフに塗るコラーゲンは保湿成分として働きますが、体内の構造的なコラーゲンはそれとは比較にならない重要な働きをしています。

コラーゲンはビタミンCがないと体内で作ることが出来ません。 昔の船乗りは長い航海に出るとビタミンCが不足して壊血病になることを恐れました。 冷蔵庫も缶詰もビタミン剤も無い時代、野菜や果物は直ぐになくなり、ビタミンCの補給が出来なくなります。 すると壊血病となり体内のコラーゲンが破壊され血管が破れ、古傷が口を開き命を落します。 ビタミンCが如何に大切な栄養素であるかお分かり頂けると思います。

ところで多くの動物は自分の体内でビタミンCを合成できますが人間と猿はそれが出来ません。おそらく人類の祖先が緑豊かな(ビタミンC豊富な)森の中での生活、手を伸ばせばビタミンC豊富な木の実や果物が直ぐに取れるという、生活を長く続けた結果体内でビタミンCを作る能力を失ったのでしょう。 ですから人間はビタミンCを食物から摂らなければなりません。 新鮮な野や果物が嫌いと言う偏食のひどい方は、もしかするとその辺りにうろついている猫や犬よりもビタミンCが不足しているかも知れません。 

始めに述べたように化粧品のコラーゲンは保湿成分として働きますが、体内のコラーゲンはそれがないと我々は生きることが出来ません。 そしてコラーゲンを体内で作るのはビタミンCが不可欠です。 「でもコラーゲンを飲んだり食べたりしたらいいんじゃないの?」という声が聞えて来そうです。 コラーゲンを食べる(飲む)と胃で消化されてアミノ酸に分解され、栄養素として活用されます。 食べたコラーゲンがそのまま体内のコラーゲンになることはありません。

体内のコラーゲンを増やすには(美しい皮膚を維持するためにも)新鮮な野菜や果物からビタミンCを摂取する事がより大切です。  

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