自然化粧品は不自然化粧品?

自然化粧品という言葉はなかなか耳ざわりの良い言葉です。 しかし、その化粧品の中身はいずれも人手の加わった「不自然なもの」です。 誤解を恐れずにあえて言えば、「自然化粧品」は「不自然化粧品」ということになります。 これは「自然という名前をつけた化粧品」ということでしかありません。


ここで具体的な例を挙げるとすれば、白粉は、鉱山から採取する鉱物質の原料が主体です。 
鉱山から採った段階では、その原料の中に鉛や砒素などの有害物質が含まれています。 それを加工精製して有害物質を取り除き、初めて安全な化粧品となります。 

つまり「自然なまま」では有害あるいは危険で化粧品として使えない場合もある訳です。

天然、自然のままがよいと言っても、人間にとって都合の良いことばかりではありません。  自然という響きの良い言葉だけにとらわれず、その言葉の本来の意味と化粧品の実態を考えてみたいものです。

植物性 動物性 

植物性成分の安全神話? 

植物性であることが安全の証明であるように宣伝されています。 本当にそうでしょうか? 
例えば化粧品の防腐剤として使われているヒノキチオールはタイワンヒノキの抽出成分として発見されたことからこの名前が付きました。育毛などの効果の他、パラベンよりも強い殺菌効果があります。 一部の化粧品メーカーはヒノキチオールが植物抽出成分であることを強調して安全な防腐剤であると強調しています。 しかし、動物への催奇性がありパラベンより毒性も強いためその化粧品への使用は厳しく規制されています。 強い毒性で有名なトリカブトを持ち出すまでもなく植物は強力な毒を持つものがたくさんあります。 安全性は個々の成分によって違います。 植物性だから安心安全と言う訳ではありません。 本来動物性の成分は似たようなものを植物性として合成するよりも動物性のままの方が効果が期待出来ます。 動物性のものを合成で植物性にすることが果たして自然なことなのでしょうか? 植物性も動物性もその自然の特長の良い点を生かすことが大切です。 

 

鉱物性成分の安全性

鉱物性成分の安全性

化粧品に使われる鉱物原料はメイク類のチタンやタルク(滑石)、パック類のベントナイトなどがありますが、鉱物質の成分を否定すると化粧品、特にメイクアップ化粧品は成り立ちません。 多くの愛好者がいる泥パックもひと頃話題になった死海の泥もいずれも鉱物質です。 鉱物質の成分も長い歴史の中で安全性が確認されています。

合成原料の安全性

合成原料の安全性

合成と聞くと拒絶反応を起こす方がいます。 しかし合成原料を否定しては、これまた化粧品は成り立ちません。 例えば本来動物性の成分を植物性とするには化学合成の技術を使う他ありません。 一番分かりやすい例ではゲル化粧品があります。 ゲル(一部ジェルとも)は水をゲル状態(クリーム状)にして肌に触れた時にゲルの組織が壊れて中身が液状化(これをゲルに対してゾルと言います)して肌を潤します。 さて、このゲルの主剤はカルボマーと言います。 正確にはカルボキシルビニルポリマーであると言えばもうお分かりでしょう。 カルボマーは多くの人が忌み嫌う化学合成品です。 しかし、その性質は安定、感触が良くカルボマーなくしてはゲル化粧品はあり得ません。 エステティックサロンで使うマッサージ用ゲルもカルボマーそのものです。 しかし、ゲル製品でその主剤であるカルボマーをきちんと説明した製品は余りないようです。 カルボマーが化学合成品であることに引け目を感じているのでしょうか。 しかし、化学合成品だからと言って悪いものばかりではありません。 商売のために耳ざわりの良い自然成分ばかりを誇張して来た結果の自縄自縛と言うべきでしょう。

 

新しく開発された成分

アインファクス研究所では新しく開発された成分の採用には慎重です。 数年前にもある中堅化粧品メーカーでそのメーカー売り物の美白成分の発ガン性が疑われて回収された例があります。 市場に出て時間が経たないと本当のところは分からないケースもあります。 最近の例としてはフラーレンなどのナノ成分があります。 いろいろな効果も喧伝されていますが、ナノは1メートルの10億分の1というあまりにも小さい粒子なので「人体に悪影響があるのではないか?」という説もあるようです。  

すでに実績のある成分を採用して化粧品としての安全性を確保するのは大切なことだと考えています。 

ウグイスのフン

ウグイスのフンは究極の自然化粧品(?)かも知れません。 美白(漂白)効果があるということで愛用されてきたようです。 ウグイスは我国では益鳥ですからウグイスを飼ってフンを採取することは不可能です。 さらにワシントン条約以後は外国のウグイスも輸入禁止となったために現在では近い種類の鳥をケージの中で飼育してそのフンを採取し乾燥したものが「ウグイスのフン」として販売されています。 ウグイスのフンには脂肪蛋白分解酵素が含まれており、自然の営みの中で穏やかな美白(漂白、脱色)効果?が期待できるということです。 尚、ウグイスのフンの脱色効果の発見の経緯は諸説あるようですが藍染か絣の布を干していたところウグイスのがついたところが白く色が抜けているのを発見したのが始まりだとの説があります。   (以上、美容文化社の資料から抜粋要約) 

自然と清潔

自然は素晴らしい生命力にあふれていますが、ただし人間にとって都合の良いことばかりではありません。 我国の女性の平均寿命は世界一ですが寿命が延び始めたのは大正9年からだそうです。 その原因は長い間謎でしたが、数年前に元建設省の竹村公太郎氏の研究で、その時期に水道水の塩素消毒が始まったからということが分かりました。 以来(大正9年以来)寿命は延び続けて近年ついに世界一になりました。 塩素は第一次大戦で毒ガスとして使われたまさしく毒物ですがそのお陰で我が国の平均寿命は伸び続けてきたわけです。 最近はオゾン殺菌などより安全で味の良い殺菌方法も実用化されています。 自然のままに任すのではなく人間にとって「安全な方法で殺菌する、あるいは静菌する」ノウハウが必要です。  松田医学博士の発明したローズマリーエキス21RME21安全な静菌のメカニズムで化粧品の安全を実現する画期的なノウハウです。