シルク(絹)は蚕の吐き出した繊維を紡いで糸にさらに布に織ったものです。 戦前は、シルクは日本の主力輸出品でしたが戦後は女性のストッキングがナイロンに代わるなどの変化によりかつてのシルク生産の勢いはありません。 さて、このシルクがヒフとの関係で注目されたのは19世紀後半のクリミア戦争の時にシルクを包帯として負傷した兵士に使用したところ「傷の治りが早い」ことが分かりその治癒効果が注目されたことが始まりと言われています。
なぜシルクが傷の治癒に効果があるのか? シルクは蚕の吐き出すフィブロインというタンパク質ですがその動物性タンパク質の性質が人間のヒフと適合性が良いのだろうと思われます。 現在シルク成分は化粧品の原料として活用されています。
オールインワンが人気のようです。 「これ一つだけ、他は何も要りません」というのが売り言葉のようです。 本当にその通りならこんなに良いことはありません。
ドレッシング 水と油 かける前に振って(水と油を混ぜて)使う 一部にはドレッシングのように振って使う化粧水あるいは美容液もあるようですが。 オールインワンは多くの場合その各種の成分を一体化するためにゲルとして製品化しています。 ゲルは本来液体のものをクリーム状にしたものでヒフに触れるとゲルが壊れて液体に戻ります。 スキンケアでは全ての成分を一緒くたにつければ良いというものではありません。
有効成分にはつける順番と言うよりヒフが成分を受け取る順番があります。
例えば乾燥肌対策のヒアルロン酸とセラミドの場合、先ずヒアルロン酸と化粧水、次にセラミドという順番で使用します。 先ずヒフに水を取り込みそして、その水の蒸発を防ぐと言う順番があります。 オールワン製品は特にヒフのトラブルも無くヒフに水分補給をすればよいと言う一般的な場合は良いでしょう。
乾燥肌対策など目的がはっきりしている場合はその症状に応じた成分つける順番を考えなくてはならず、その場合はオールインワンでは無理があります。
コラーゲンの人気が大いに盛り上がっているようです。 コラーゲンと言うのは繊維状のタンパク質で我々の身体の構造的な部分血管、ヒフ、筋肉などを形作っています。 そのコラーゲンはタンパク質とビタミンCで体内で合成されます。 化粧品としてヒフに塗るコラーゲンは保湿成分として働きますが、体内の構造的なコラーゲンはそれとは比較にならない重要な働きをしています。
コラーゲンはビタミンCがないと体内で作ることが出来ません。 昔の船乗りは長い航海に出るとビタミンCが不足して壊血病になることを恐れました。 冷蔵庫も缶詰もビタミン剤も無い時代、野菜や果物は直ぐになくなり、ビタミンCの補給が出来なくなります。 すると壊血病となり体内のコラーゲンが破壊され血管が破れ、古傷が口を開き命を落します。 ビタミンCが如何に大切な栄養素であるかお分かり頂けると思います。
ところで多くの動物は自分の体内でビタミンCを合成できますが人間と猿はそれが出来ません。おそらく人類の祖先が緑豊かな(ビタミンC豊富な)森の中での生活、手を伸ばせばビタミンC豊富な木の実や果物が直ぐに取れるという、生活を長く続けた結果体内でビタミンCを作る能力を失ったのでしょう。 ですから人間はビタミンCを食物から摂らなければなりません。 新鮮な野や果物が嫌いと言う偏食のひどい方は、もしかするとその辺りにうろついている猫や犬よりもビタミンCが不足しているかも知れません。
始めに述べたように化粧品のコラーゲンは保湿成分として働きますが、体内のコラーゲンはそれがないと我々は生きることが出来ません。 そしてコラーゲンを体内で作るのはビタミンCが不可欠です。 「でもコラーゲンを飲んだり食べたりしたらいいんじゃないの?」という声が聞えて来そうです。 コラーゲンを食べる(飲む)と胃で消化されてアミノ酸に分解され、栄養素として活用されます。 食べたコラーゲンがそのまま体内のコラーゲンになることはありません。
体内のコラーゲンを増やすには(美しい皮膚を維持するためにも)新鮮な野菜や果物からビタミンCを摂取する事がより大切です。
手間暇とお金をかけた大切なお顔がヒフのトラブルに悩まされるのに対し、格別のスキンケアをしない首から下は年齢を重ねてもキレイなのはなぜでしょうか?
保水・保湿が実感できるスキンケアを港町神戸から発信、お届けしています。
アインファクス研究所のスキンケア製品は、松田良蔵医学博士の開発した静菌防腐剤、ローズマリーエキス21(RME21)を使用しています。
乾燥肌から美肌へ
スキンケアのポイント!
化粧品の安全についての専門家 松田良蔵医学博士による化粧品コラム
代表者紹介